歯科口腔外科
診療科の特色
歯科口腔外科では日本口腔外科学会準研修施設として歯科口腔外科領域の疾患を有する患者さんや救急患者の診療のほか、入院患者さまの口腔ケアの受け入れも積極的に受け入れています。外来は火曜午後を除く平日の午前午後で、火曜日の午後は全身麻酔や静脈内鎮静法下での手術日となっています。使用する診療用器械、器具は可能な限りディスポーサブル製品を使用し、その他の器具も患者さまごとにすべて消毒、滅菌を行っています。また抜歯をはじめとした手術を行う際には、患者さまの希望を聞きながらできる限り負担の少ない方法で行うよう心掛けております。
診療内容
- 智歯(おやしらず)等の埋伏歯抜歯・難抜歯、全身疾患のある患者さんの抜歯・嚢胞・腫瘍
- 歯性上顎洞炎・顎変形症・蜂窩織炎・顎骨炎・薬剤関連顎骨壊死・顎顔面外傷
- 口腔粘膜疾患・歯根肉芽腫(歯根端切除)歯の移植等
診療実績
概要
歯科治療が苦手な患者や侵襲の大きな手術に際しては、全身麻酔下での手術に加えて静脈内鎮静法下での手術も行っている。またワーファリン等を使用した抗血栓療法中の患者では処方薬継続下での抜歯等の手術を行うため、患者の状態や希望により入院治療も行っている。そのほか病院の歯科口腔外科として、院内他科との緊密な連絡を取りながら治療を行えるのも特徴である。急性炎症患者の緊急入院のほか、手術前後や放射線治療・化学療法中の患者に口腔ケアをおこなう周術期口腔機能管理も積極的に受け入れている。
平成30年度の初診患者数は1241名であり、うち紹介患者数は596名で48%を占める。
参考までに平成30年1月から12月までに当科を初めて受診した初診患者902名の初診時診断の内訳を示す。最も多いのは歯の疾患(676名、4.9%)であり、この中には抜歯依頼などのほか、口腔内ケアの依頼も含まれる。以下、表に示す通りであった。
平成30年度の初診患者数は1241名であり、うち紹介患者数は596名で48%を占める。
参考までに平成30年1月から12月までに当科を初めて受診した初診患者902名の初診時診断の内訳を示す。最も多いのは歯の疾患(676名、4.9%)であり、この中には抜歯依頼などのほか、口腔内ケアの依頼も含まれる。以下、表に示す通りであった。
初診患者数(平成30年1月から12月)
人数 | 割合 | |
歯の疾患 | 676名 | 74.9% |
口腔粘膜疾患 | 52名 | 5.8% |
炎症 | 38名 | 4.2% |
良性腫瘍、腫瘍類似疾患 | 37名 | 4.1% |
顎関節疾患 | 34名 | 3.8% |
外傷 | 25名 | 2.8% |
嚢胞 | 18名 | 2.0% |
神経性疾患 | 11名 | 1.2% |
唾液腺疾患 | 7名 | 0.8% |
悪性腫瘍 | 4名 | 0.4% |
計 | 902名 | 100.0% |
入院手術症例数(平成30年1月から12月)
人数 | 割合 | |
智歯抜歯術 | 50名 | 48.1% |
智歯以外の抜歯術 | 24名 | 23.1% |
顎骨嚢胞摘出・開窓術 | 14名 | 13.5% |
歯根端切除術 | 4名 | 3.8% |
顎骨腫瘍切除術 | 4名 | 3.8% |
膿瘍切開術 | 2名 | 1.9% |
骨隆起形成術 | 1名 | 1.0% |
腐骨除去術 | 1名 | 1.0% |
軟組織腫瘍切除術 | 1名 | 1.0% |
唾石摘出術 | 1名 | 1.0% |
異物除去術 | 1名 | 1.0% |
オトガイ形成術 | 1名 | 1.0% |
計 | 104名 | 100.0% |
スタッフ紹介
氏名 | 役職 | 専門分野 | 資格 | 一言 |
細木 美佐 | 医員 | 口腔外科一般、 顎変形症 |
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顎や口の腫れや痛み、けがなどの治療のほか、口腔がん検診、手術前後の口腔ケアも積極的に行っております。お気軽にご相談ください。 |
小杉 真智子 | 公社医員 | 口腔外科一般、 顎変形症 |
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丁寧な治療を心がけ、患者さまにとって1番良い治療ができるように頑張っています。 |